今回は素敵作品のご紹介ではありません。
最近、またもや活動が頻繁になってきた(もしくは目立ち始めた)反捕鯨活動に対する感想です。
考察といってもいいかもしれません。
非常に自己満足に近い形になるので、読み飛ばしてもまったく問題ありません。
ありません……が、これは読んで貰わなければ私が自己満足にまで至れないので、是非とも読んでいってもらいたいです。
巨大なものというのは、ただそれだけで敬意を表するに値する。
東京タワーを見たときの感動は今も覚えている。大仏を見たときも、富士山を見たときのことも覚えている。
「でかい」という、ただそれだけで、圧倒されてしまうあの感覚は忘れられない。
そしてそれは生物であっても同じ事だと思う。
私はクジラを見た事は無いけれど、見ればきっと、大きく眼を見開いて、凝視することだろう
容易に想像がついてしまう。
そして次の瞬間には、きっと、「反捕鯨活動」をしてしまうのも、分からんではないなあ、と思うだろう。
もちろん、彼らが反捕鯨活動をする理由が、私の思い至る理由だけのはずが無いという事は分かっているが。
日本人は、彼らの活動を見てすぐ馬鹿にする。
「何を言っているんだ」「牛とか豚なら良くて、鯨は駄目なのか」「クジラの数は年々増えてきているから大丈夫なんだよ」「こいつらは金儲けが目的なんだ」
などなど、多種多様な言葉を弄し、彼らを侮辱する。
だけど、それは少々筋違いなんじゃないだろうか。
牛とか豚は良くて、鯨は駄目なのかという問いには、「まさにその通りだよ」としか答えようがないのではないか?
どこからどう見ても、その通りだろう。
彼らは鯨の保護しか訴えていないんだから、そうとしか考えられない。
それをわざわざ告発したところで、何にもならないじゃないか。
しかも、それは我々と同じであるとも、言えるのではないか?
我々日本人だって、世界各国では食べられていても、食べようとしないものはありふれている。
もちろんその逆だって、ありふれている。
梅干や納豆なんてその代表格だろう。
クジラと違い、咎められていないだけで、世界では受け入れて貰い辛いものだ。
イスラム教の人に、豚は食べないのに他のものは食べるのか? と尋ねることや、ヒンドゥー教の人に牛は食べないのに他のものは食べるのか? と言うのと、ほとんど同じことだ。
次に、クジラの数は年々増えているから大丈夫、という声。
まあ確かに、絶滅する心配は無いだろう。
だが、それとこれとはまた別問題ではないか。
クジラという種を本当に愛しているのであれば、数のことなんか問題にならない。
なにがあっても殺させてなるものかと思っている相手に、そんな数の問題を押し付けたところで一体何になろう。
極端に言ってしまえば、その反捕鯨活動家の母を殺し、その直後に「まだ親父が残っているんだからいいだろう」と言うようなもんじゃないか。
本当に大切なものというのは、数なんかで推し量れるようなものでは無い。
最後に、「金儲け」と糾弾する人々。
それは、確かに的を得ているのかもしれない。
詳しいことは分からないが、捕鯨に反対すればするほど「儲かる」グループは実際にあるらしい。
だが、それは背後にいるほんの一握りの人だけだろう。
実際に活動をしている人たちは、真にクジラを思って活動をしている人々ばかりなんだと、私は思っている。
これに関しては私の独断と偏見なので何とも言いようがないのだが、きっとそんなところだろう。
さて、ここまで反捕鯨活動を肯定するような書き込みを繰り返したわけだが、別段私が反捕鯨家だからというわけじゃない。
ただきちんと考えてほしかっただけです。
否定することはとても簡単だ。
「何を馬鹿な」と一蹴することは、とても簡単なことだ。
だけど、相手が本気で活動をしているのであれば、少しぐらい真剣に耳を傾けてみてもいいではないか。
これは何も捕鯨問題に限ったことではない。
戦争に関してもそうだろう。
私だって戦争はしたくないが、何も考えずに、ただ自分が戦争をしたくないからという理由だけで反対をするのは、どうにも利己的な気がしてならない。どうせ反対をするのならば、その背景というものをもっと知っておいてもいいのでは無いか。
閑話休題。
次は、反捕鯨活動家の方に話をシフトさせようかと思う。
彼らのクジラに対する異常なまで執着心は敬意を表するに値するが、少々行き過ぎの感が否めない。
つい先日行われたこの事件なんか、まさにその典型だ。
こんものを見せ付けられては、本当に彼らがクジラを保護する気があるのかどうかさえ疑わざるを得なくなる。
ただ派手なことをしたいだけなんじゃないのかとさえ、思われる。
しかしこれが本当にクジラの為になる、これがいずれはクジラ保護の役に立つと考えているのであれば、もう病状の進んでしまった末期癌のような状態だろう。
本当にクジラを思って行動するのであれば、もっと思慮深く行って然るべきだ。
こんな活動をしていては、悪印象しか与えないだろう。
ただでさえ、日本ではヒールとして認知されているのだから、もっとクジラを救うための最短ルートを模索し、活動していかなければいけないのではないのか?
とは言え、反捕鯨組織も一枚岩では無いのだろうから、思慮の浅い若者が先走った行動と考える方が自然な訳だけれど。
さて、次は反捕鯨をする理由について見てみたいと思う。
・絶滅のおそれがある。
・殺し方が残虐。
・知性
・可愛い、大きい
・動物を殺すべきでは無い
……。
いや、これは、もう、なんというんでしょうね。
正直、突っ込みどころが満載すぎてどこから突っ込めば分からないという、レアな体験を現在進行形で体験中なわけですが……、とりあえず、絶滅の恐れはまず無いらしいですよ。
それが本当なのかどうかは分かりませんが、まあ、反捕鯨の人たちがクジラを救いたいと信じている事と同じぐらいには信用しています。この世の中は信用で成り立っているわけですからね、まず信じるところから始めないことには、何も始まらないことですし。
殺し方が残虐……というのは、えーと、つまり、スマートに殺せば別にいいってことなんでしょうか……。
知性っていうのは……賢い動物は殺しちゃ駄目ってことでしょうか。えええ、えーと。なんちゅうか、短絡的すぎやしないでしょうか。第一その賢いかどうかっ ていうのも、あやふやなものでしょう。でもまあ、事実賢かったと仮定したところで、それがどうしたって話ですよ。それを盾に捕鯨に反対するというのなら ば、断固として捕鯨反対の反対の立場を崩すことは有り得ませんね。
賢いから生かし、賢くないないやつは容赦なく食らうという変に割り切った精神は嫌いです。
可愛い、大きい。
これがまだ一番共感出来る。大きくて可愛いから殺したくない、いいじゃないか。
誰だって可愛いものを殺すのは忍びない。その中で特にクジラが可愛くて可愛くて仕方が無い!って言うのならば、分かる。凄く良く分かる話だ。ちょっとお馬鹿な感じが抜けないが、一番共感しやすい。
でも、「好きだから」という理由が出てないことに驚いた。
反捕鯨という単語を見て、何故反対するのだろうか? と考えてみれば、真っ先に出てくるのがそれだと思うのだが、まったくもってよく分からない。
確かにそれを根拠に討論をすることは出来ないだろうが、こういった活動にはそういった感情、熱意は必要不可欠だろう。それが主な理由にも取り上げられないってのは、いかがなものか。
これでは上で取り上げた反捕鯨家と殺人犯の極論ストーリーも成り立たなくなってしまう。
あれは「愛」やら「好き」といった感情抜きでは、どうしたって成り立ちようが無いのだから。
最後の、動物を殺すべきではないに至っては……、これはもう、何もいう事はありません。
言ったところで、こんな理由を提唱してクジラを救おうとする人にはきっと通じませんしね。
いくらなんでも、これを理由にクジラは救えない。いや、クジラ「のみ」は救えない、といったところでしょうか。
その理由を持ち出すのならば、全ての動物を保護するべきだろう、と、誰もが思うことでしょう。
……何も言う事は無いと言いつつ、結局言ってしまいましたが、気にせずに次にいきましょう。
総合的に見てみれば、やはり、お互いの相互理解が絶対的に出来ていない。
どちらも自分側の事しか考えておらず、実に自己中心的だ。
いかに自分の要望を相手に呑ませようかと、それだけしか考えていない。
もっとお互いのことを知るべきだ。
簡単に否定するのではなく、もう少し頭を使ってみてほしい。
私は真実であるかどうかが問題なのではなく、納得出来るかどうかが問題だと思っている。
何も考えずに否定するのは、納得では無く、これまでの解答に対する依存だろう。
いつの間にか出来上がっていた世論の流れに乗っているだけとも言える。
結論は千差万別で構わない。
だから、もう少しお互いの言い分を認めた後で、答えを出して欲しいだけだ。
漂流教室
楳図 かずお
すごかったー。
この作品は本当に凄まじいものがあった。
今の漫画界からは決して生まれでない怪作と言えよう。
この作品は尋常ならざるパワーを持っている。
気付いた時には心を引き摺り込まれてしまっていた。
ありえない状況が次々と巻き起こり、思わずおいおいと笑ってしまうような描写まであるというのに、なんなんだろうかこのリアリティは。
いくらなんでもそれは無いだろうと言いたくなるような場面でさえ、ぞわぞわと背中を這ってくるような、寒気にも似たリアリティを感じてしまう。
最初はホラーちっくな描写や、小説風な独特の語りだし、そして作品そのものの時代のズレというもので、少々の戸惑いがあり取っ付きにくい感じもあったのだが、それも一巻を読み終える頃にはすっかりなくなっていた。
この作品は今一度、世に出てもいいと思う。
今、人類が抱えている大きな問題である環境汚染について、深く問いかけてくるものがあるからだ。
この作品の様になってからでは遅い、そう思わせてくれる。
……環境汚染について、考えている人間なんて一体どれだけいるのだろう。
この作品は、その問題について考えるためのキッカケとなりえる作品である。
一つ目様が来てからでは遅いのだ。
そして、それとはまた別に、素晴らしい親子愛も描かれている。
正直、この作品にここまで感動させられるとは思っていなかった。
読めば分かると思うけれど、お母さんがトランシーバーを通じて主人公の高松君に言葉を通わせたときには、もう目頭が熱くなりましたね。
涙腺はかなり硬いほうなのですが、やられてしまいました。
この場面のためだけに読んでもいいと思えるほどです。
ああ、一気に読んだので少々疲れました。
お腹一杯です。
私はこの作品が、大好きです。
皆さんご存知、江頭2:50
ワタシは彼が大好きです。好き過ぎると言っても過言ではありません。あまりにも最高です。
熱狂的なファンも数知れず、1クールのレギュラーよりも1回の伝説などの名言も数知れず。
しかしその一方で、ひどく嫌われている。
特に女性からの不人気は凄まじいものがあります。
その最大の理由は、下ネタでしょう。
やれ下品だー汚らわしいー気持ち悪いー。
まあね、そうかもしれないです。
むしろ、確かにその通りでありますよ。
だけどね、彼は命懸けてやってるんです。
最早有名過ぎるくらいに有名な、
「1クールのレギュラーよりも1回の伝説」
有名になりすぎてその本質が忘れられてるようですが、彼はこの名言を忠実に実行してるんですよ。
じゃなきゃ、
こんなことできません。
有り得ませんよ。
人前で何してんですかい。
いや、何出してんですかいって話です。
お笑いとか、伝説とか、もうそんな範疇にすら無い。
下品だとか、最低だとか、言われたってしょうがないと思う。
でもね、芸人ってそういうもんでしょう。
突き詰めてしまえばそういうもんでしょう。
よく、江頭さんは舞台裏ではとても良い人っていう話を聞く。
その片鱗を伺わせる逸話もたくさんある。
映画評論の本を出せるぐらい賢いし、知識もなかなか豊富らしい。
だけどね、そんなの正直どうでもいい。
まあ、それがあるからこそ、表でのエガちゃんの暴挙も許し(?)てもらえているのかもしれませんが。
関係ないんですよ。
ワタシがエガちゃんを好きな理由にはなっても、江頭2:50という芸人の理由にはならない。
何の理由だよって問われれば言葉に詰まりますが、あれです。なんというか、肌で感じるものですよ。
ともかく、彼は芸人なわけです。
何をしてもいい、何にも縛られずに、ただひたすら、自分が面白いと思うことをするのが、芸人なんだと思います。
その点、彼は最高の芸人なんですよ。
もちろん、他にも最高の芸人さんはたくさんいます。
松本人志さんなんて信じられないぐらい好きです。
ダチョウの竜ちゃんも好きで好きでたまりません。
だけど、今回はあえて江頭さん。
彼はもう、比較の出来ない唯一無二の存在なんですよ。
右に出るものもいなければ、左に出るものも誰もいない孤高の存在です。
素晴らしすぎる。
芸人のイロハも知らないワタシが、芸人は縛られちゃいけないとか偉そうに言うのもなんですが、そういうもんなんじゃないでしょうか。
先輩とか後輩とか、空気の読み合いとか、一度舞台に立ってしまえばそんなものに関係なく、主従関係も、空気すらもぶち壊すぐらいの勢いで自分が面白いと思うことを実行すりゃーいいと思うわけですよ。
そういえば、カンニングの竹山さんがエンタで尻を出すっちゅう事件も随分昔にありましたが、まあ、そういうのでいいんじゃないの? っていう、そういう話です。
そりゃまあ、みんながみんなそうなってしまったら番組が成り立たないのかもしれませんけどね、その辺はそちら様の都合ということで、ワタシには関係ありません。
本当に、エガちゃんは最高です。
破天荒もいいところですよ。
テレビ界の風雲児。
これからも新聞に一面飾ってしまうぐらいに八面六臂の大活躍を期待しております。
ワタシはあなたのことが大好きです。
The Book―jojo’s bizarre adventure 4th another day
乙一 × 荒木飛呂彦
……あぁ、面白かった。
充実した時間だった。
私は漫画のノベライズというものは今まで読んだ事が無かった。
それはオリジナルに敵うはずがないじゃないかという傲慢な考え方が頭のどこかにあったせいかもしれない。
だけど、敵うとか、敵わないとか、そもそもそれが間違っていた。
不覚としか言いようが無い。
ノベライズとオリジナルでは、確かに色々と違うところがある。
だけどそんなものは些細なものだ。
要はどれだけその本に、執筆者の想いが込められているかどうかって問題に行き着くんだと思う。
そしてその先に、面白いかどうかという問題に突き当たる。
そこにノベライズやオリジナルの差異など皆無だろう。
妥協や諦観で良い本は生み出されない。
どれだけ作品に敬意を表することが出来るのか。
どれだけ作品に想いを寄せることが出来るのか。
どれだけ作品に時間を捧げることが出来るのか。
乙一さんは原稿用紙400枚分を書いては気に入らないと没にする事を繰り返したらしい。
その結果、二千枚以上を没にしたという。
そしてこの作品は、五年という歳月をかけて完成された。
その作品は、見事に洗練され、完成されていた。
ジョジョの世界を文字という媒体で、完全に呑み込んでいた。
ジョジョならではの伏線が散りばめられた肉体的知能戦にも驚かされた。
まるで荒木さんがその場面を描いているかのように、脳裏にその情景が浮かび上がってきたからだ。
本当に、時間を忘れて貪り読んだ。
いや、むしろ貪り読まされたと言ったほうがいいような気がする。
特に、続きが気になる場面でも、盛り上がりを見せるような場面でもないところでも、ページを繰る手が止まらなかった。
乙一さんのスタンド能力じゃないだろうなあと訝んだほどだ。
これは間違いなくジョジョです。
荒木さんと乙一さんが混じり合って生まれたジョジョです。
第四部ジョジョの外伝にあたる物語と言えましょう。
ジョジョファンは必見ですよ。
私はこの作品が大好きです。
P.S
コチラで試し読みが可能です。
ほんの少しだけですので、正直これでこの本にのめりこめるかどうかは分かりせんが……参考程度に一度足を運んでみてはいかがでしょう。
※今回は、多少のネタバレを含みます。
けれどもこの作品を楽しむにあたり、さほど問題にはならないと思うので是非読んでほしいです。
また、もう既読だよ!って人も読んでみてください、そしてどんなものだったのか、興奮を思い出してください。
そして、共有しましょうこの想い! コメント大歓迎!
砂漠
伊坂幸太郎
数々の比喩を用い言葉遊びを展開させる伊坂幸太郎さん。
今回も見事にやられました。
あなたのことが大好きです。
この作品を語るにあたり、絶対に外せない登場人物が西嶋だろう。
「誰一人だって外せないよ」という声もあるかもしれないが、西島という人物を思い出すとこれも仕方の無い事だと思う。
彼ほどの強烈な個性を見せ付けられて、魅せられてしまった私は彼を思わずにはいられない。
始まりは冒頭部分の居酒屋から始まる自己紹介からだった。
それは最早自己紹介から遠くかけはなれ、アメリカの横暴を静観して黙っているなと、つまりはまあそんな内容でした。
その最後の締めに、こう言ったんです。
自信をみなぎらせ、明晰に断言したんです。
「あのね、俺達がその気になればね」
「砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
それはつまり、なんだって出来るんだってことを言いたかったんでしょう。
ハートにずどんときましたね。
しかしですね、この作品内では三島由紀夫さんの事についても触れられていました。
三島由紀夫さん、ご存知でしょうか。
私は名前だけは知ってましたが、この人がどういう人だったのかはこの作品で初めて知りました。
その内容は軽くしか触れられていませんでしたが、それだけで興味を持つ引き鉄となるには十分な理由でした。
そんなわけで、Wikipediaで調べてみました。軽く。
要するに、その人は憂えていたんでしょうね。日本を。
そしてどうにかしたいと思ったんです。
確固とした断固たる決意をもって、俺が日本を変えてやると。
それで、行動を起こすんです。
偉い人を人質にとり、幾人かの人と交戦し、篭城し、自衛官とマスコミに三十分間演説させるよう要求したんです。
結果、それは通りました。させてくれるってことになったんです。
それで三島由紀夫さんは演説に向かいました。
しかし、待ち受けていたものは「三島ーっ、頭を冷やせー!」「何考えてんだ、バカヤローっ!」などの野次。
それだけでは無く、「昼食の時間なのに食事ができない」などという不満も出てくる始末。
また報道ヘリコプターの音がうるさく七分で切り上げられたということです。
そして、三島由紀夫さんは想いが伝わらなかったという無念さと共に、切腹をしました。
どうでしょうこれ。
彼の意見を受け入れろってつもりは毛頭ありませんが、これは文字通り命を懸けての演説だったわけです。
人質を取った際にも、要求を受け入れられなければ人質を殺して切腹すると言っていたのです。
決意と覚悟は本物なわけです。
その行い自体はどう気休めに考えてもアウトなわけですが、それでも、それでもですよ。
それだけの覚悟を伴って行った演説が、昼食の欲求に負けているんですよ。
真面目に聞こうともせず、そんな事を言われるんですよ。伝わらないんですよ。
つまりは、砂漠に雪を降らせなかったってことなんですよ。
決死の覚悟で想いを託そうとする人間の言葉が、無碍にされているわけですよ。
伝わらないんですよ。
伝わって、その上で受け入れられないのならば仕方が無いと思うのですが、一切合財伝わっていないんですよ。聞く耳を持ってもらえないんですよ。既存の観念に囚われて、新しい考えにまったく耳を傾けようとしないんですよ。
私も、もしそこに自衛隊の一員としてそこにいれば、同じ様な冷ややかな目で眺めていたのかもしれません。
だけれども、私は今そんな立場じゃない。
だからこそ、言いたい。
この作品を読んだからこそ、声高々に言ってやりたい。
「あのね、俺達がその気になればね」
「砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
って。
また、西嶋はこんなことも言っていました。
世界中で起こる戦争をニュースで見て、なんの感慨も無く静観するのではなく、悶えるように見ろ、と。
何事も我関せずで済ますのではなく、心ぐらい痛めろよ、そしてあわよくば行動せよと、そういう事なんでしょう。(そんな彼はしょうもない事ばかりしているわけですが)(まあそんなところも大好きですが)
これは人によって色々と言いたい事があるでしょうが、私は大好きですその考え。
大いに共感しました。
まだまだあります。
彼は、たまたまとある動物管理センターの飼い主募集の欄を見たんですよ。
その最後のほうに居たシェパードがですね、保護期間がちょうどその日までだったんですよ。
保護期間が過ぎれば……どうなるかはお分かりでしょう。
彼は躊躇い無く引き取りました。
自分のところでは飼えないというのに、何の躊躇いも無く引き取りに行きました。
友人は、君はこれから先、保護期間が過ぎそうになった犬を全部ひきとるつもりなのか? と呆れながら言います。
そしたらですよ、そんなわけないじゃないですか、とこれまた簡単に断言するんですよ。
そしてその後に、
「ただ今回は、たまたま、見ちゃったからね」
って。
これもまた、人によっては言いたいことは沢山あるでしょう。
だけど私は大好きです。
何も助けずに見切るのと、一つだけでも助けてから見切るのでは、やはり後者のほうがいいじゃないかよって思わざるを得ないです。
ああ、語りだすと止まらない。
大好き過ぎる。
この本は、本当に、心の底からみんなに読んでほしいです。
私はこの作品が大好きだぁーッ!
えー、これはコメントのテストです。
わたくしは大いに馬鹿だったようなので、コメントのテストであります。
今までは逐一コメントを投稿してレスを返していたわけですが、実はそんな面倒な事する必要無かったんですね。
コメント一覧のところから、きちんと返信出来るようになっていたんですね。
便利機能です。
なんでこれに気付かないのか自分で自分がビックリです。
馬鹿丸出し!
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/0801/05/news006.html
ここ!
とりあえずココ見てくださいXBOX360ユーザーさん!
その中にあるこの一文。
「Xbox LIVE Arcadeのすべてのゲームを無料でダウンロード」
年末年始の通信障害の代償として、お詫びとして、上記の事を実行しようということらしいのですよ!
ってことは、てことはですよ!
悪魔城ドラキュラとか、パックマンとか、とにかく色々ダウンロードできるってことなんですよーッ!
……と、思いきや。
いつの間にやら記事書き直されてました。
きちんと「一つだけ」という事が明記されてますね。
まあ考えてみれば当たり前の話です。
DLし放題ならば、それでまたサーバーパンクしちゃってまたもやお詫びをー……ってな話になりかねませんものね。
しかし一つだけでも、十分さ!
今までアーケードに手を出していなかった人達も、これを機会に手を出してみてはいかがでしょう。
損する事はないですよー
あけまして、おめでとうございまーす!
今年一発目の記事は書評から入りたいと思います。
XBOX360関係からきたひとも、ちょっと見てってくださーい!
素晴らしいですから!
ゴールデンスランバー
伊坂幸太郎
要は、首相殺しの濡れ衣を着せられた主人公が、東奔西走逃げ回るお話です。
これは物凄い勢いでお勧めしますよ。
それも、今のような正月休みなど時間の有る時に一気読みするのが一番です。
それというのも、「一気に読みたくなる本」だからです。
読んでいると、そういう気分させられる。
ワタシがよく言う惹き付ける引力というのももちろんあるんですが、もっと物理的に、続きが気になるんですよ。おいおいコレどうなっちゃうの? ええ、こうなっちゃうの!? じゃあ次は!? みたいな感じにです。
この小説は一行でまとめられるほど単純なストーリーですが、その分奥行きがひどく深い。
伊坂幸太郎さんの小説に対する情熱が顕著に、存分に、発揮されている。
伊坂さんのセンスが光る伏線が散りばめられ、豊富な知識から練りだされたストーリーには脱帽するしか有り得ません。
その中でも特に、伏線の収束していく様は美しいと言っても過言では無い。
素晴らしい文章は、輝いて見える。
輝いている……というのはさすがに比喩ではあるのですが、そう表現しても構わないと思っています。
理路整然と整えられ、それぞれの筆者特有のセンスで練り上げられた文章というのものは、それだけ本当に美しい。
その文章だけが、他の文章から浮かび上がっているように見えるほどです。
出来るのであれば、そういった文章だけで作り上げられる本こそが、小説家の到達点なのかもしれませんが……、しかしまあ、それは「毎日が日曜日」みたいなものなのかもしれません。
休みはたまにあるからこそ有り難いものなのであり、輝いて見える文章というのも、たまにあるからこそ輝いて見えるのかも、しれませんねー。
しかしながら、この伊坂さんの描き出す物語には、そういった輝いて見える文章の割合がなかなか高い。
つまりは、素晴らしいということです。
いくら美辞麗句を並べ立てようと、最終的に行き着くところはソコです。
「小説」という媒体の見本のような、教科書のような一冊なのです。
それだけ完成度が高い。
非常に高い。
実に実に面白い。
是非ともご一読あれ。
ワタシはこの作品が、大好きだあー!
~ コールオブデューティー4 ~
オンライン、奥が深い。
これはいくらでも嵌れちゃうね。凄いを通り越して恐ろしくなってきましたよ。
一体どれほどの時間をこのゲームに吸い取られてしまうのか……考えただけでも恐ろしい!
とりあえず年末年始は完全休業状態なので、みっちりやりとおしちゃいますかね。
しかし、先述しましたが、マルチは本当に奥が深い。
昨日はそれを心底味わわされた。
相手が人間なんだから、当たり前っちゃあ当たり前なんだけどねー。
とりあえず、やるべきことはマップの把握だ。
わたしゃー生粋の突撃兵、というよりは特攻兵ですからね、今のところは。
MAPを把握してなきゃ、てんで検討外れのところに出没して一人大フィーバーお祭り騒ぎてな感じでござりますよ。
さあて……勝つためにはどうしたらいいのだろう。
足りない頭を最大限に働かせ、考え尽くしてみましょうかい。
足りない経験は頭で埋めるしかないのだからねえ、まあ足りない頭じゃそれも適わんところだが……!
とりあえず、このCoD4(に限らずだけども)は、いかに相手の死角を取るかってところにありますからな。
真正面からの一対一じゃ、まず勝てない。条件がイーブンならばまず勝てない。そう思って間違い無い。
なんせヘッドショットでイチコロですもん。それで昨日は一体どれだけ奇声を発したか分かりません。
つまり、MAPの把握をしたあとはMAPの理解をしなければいかんわけですな。
敵がココにいるのなら、裏かわまわってあの窓からグレネードでドッカーン! みたいな光景を、「敵の居場所」という情報から瞬時に脳内で描きあげられるようにならなければいけないのだ!
闇雲にレーダーの赤い点をまっすぐ突き進むんじゃあ、アマチュアということです。
……そんなわたしはアマチュアだけど。いやむしろヤムチャクラスだけど。
あとは、「キルカメラ」これ重要。
自分のやられ方を確認出来るカメラなわけですけれど、
化物じみている、もしかしてアナタはランボーですか? え、セガール?
みたいな人たちの戦い方を眺められるわけですから、実に勉強になる。
ただ化物じみすぎていてまったく参考にならないことも多々ありますのでそのへんはご了承ください。
次は、移動手段。
こいつはなるべく障害物を活用しよう。
当たり前のことなんだけども、意識しながら活用するのとただ適当に弾除けとだけ考えながら活用するのとでは、効果にやはり雲泥の差が出るわけです。
これからの自分の糧にするために、画面にうつっているものは全て活用しようぐらいの意気込みでいけばいいんじゃないのかなー。
攻撃は、もう、なんでしょうね。
これは経験を積むしかない。
一瞬だけスコープで除いてパララッと弾ばら撒いて倒せる人になんて、そうそうなれない。
センスもあるのでしょうが、これはやっぱり地味に経験値を稼ぐっきゃないでしょう。
ジャンプをしながら敵に照準をあわせたり、「撃たれてる!」と思ったら瞬時に伏せ状態へ移行して周りを警戒し、返り討ち。なんてのは初心者にとっちゃあ辛いですからね。
しかし、だからといってやらないでいると、いつまでたっても出来やしない。
だから、失敗してもいいのだから、そういったことにチャレンジしていく気概こそが、上達の鍵でしょう。
そりゃあ最初は、「うわぁああぁあ」とかなってスティックをめちゃめちゃに振り回し、自暴自棄に陥った強盗みたいに銃を乱射してしまうこともあるわけですが、結果はどうあれ少なくともやろうとはしているわけですから、あとは数を重ねればいいだけです。きっとそのうち出来るようになれるはず。
(断定口調で書きながらも、自分はまだそのレベルに達しちゃいませんがね……!)
あとは、CoD4を心から楽しむことですね。
うん、やはりこれに限る。
~ コールオブデューティー4 ~
わたしがまともにやったFPSといえば、バトルフィールド:モダンコンバットぐらいです。あとは地球防衛軍やギアーズオブウォーを少々。その程度です。
……そんなわたしですが、どっぷり嵌りましたよCOD4!のオンライン!
システムがいいですね。
なんというか、RPGでいうレベルのようなものがあるんですよ。
それはマルチプレイ中に得る事が出来る経験地のようなものが溜まる事によって、上がるわけです。
そしてその経験地というものは、敵を倒したり、勝負に勝ったり、チャレンジをクリア(チャレンジについては後述)する事によって得ることができます。
そしてそのレベルが一定のところに達すれば階級が上がるわけです。
……しかも、それだけじゃない!
レベルが上がれば今まで使えなかった武器やゲームシステムが使えるようになったりするのです!
またまた、チャレンジモードと呼ばれるものがそれぞれの武器に課せられています。
いわゆるミッションのようなものですね。
たとえば、「この武器を使って二十五人倒しなさい」とか。「ヘッドショットで二十五人倒しなさい」というものです。
これをクリアすると経験値を貰えたり新しい武器が使えるようになったりします。
いやあ、燃える。
ボウッボウに燃えちゃうね。
やったろうじゃん、って気分にさせられちゃうね。
やればやっただけの報酬……のようなものがきちんとある。
目の前に餌をぶら下げられているようなものだ。
やる気が出ないはずがない!
そんなわけで、昨日からフラゲしてガリガリやっとりました。
現在レベルは11ぐらい。最高は多分55まで上がる。
やっぱり、日本の人は少ないねー。
まあフラゲしてるって事もあったし、今日は今日でまだ発売日ですからね。これからですよねこれから。
外人さんとやるのも楽しいのですが、やっぱり日本の方ともやりたいところです。
ボイチャでわいわいしながらやってみたいところです。口下手ではござりますがね!
あー、クランとかあるのかなー。
探してみようっかなー。
ま、とりあえずは武者修行ですなー。
マップを覚えなきゃ話にもならんとですよ。