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ゴールデンスランバー 伊坂幸太郎 感想 書評 レビュー

あけまして、おめでとうございまーす!
今年一発目の記事は書評から入りたいと思います。
XBOX360関係からきたひとも、ちょっと見てってくださーい!
素晴らしいですから!


ゴールデンスランバー

伊坂幸太郎


要は、首相殺しの濡れ衣を着せられた主人公が、東奔西走逃げ回るお話です。
これは物凄い勢いでお勧めしますよ。
それも、今のような正月休みなど時間の有る時に一気読みするのが一番です。
それというのも、「一気に読みたくなる本」だからです。
読んでいると、そういう気分させられる。
ワタシがよく言う惹き付ける引力というのももちろんあるんですが、もっと物理的に、続きが気になるんですよ。おいおいコレどうなっちゃうの? ええ、こうなっちゃうの!? じゃあ次は!? みたいな感じにです。

この小説は一行でまとめられるほど単純なストーリーですが、その分奥行きがひどく深い。
伊坂幸太郎さんの小説に対する情熱が顕著に、存分に、発揮されている。
伊坂さんのセンスが光る伏線が散りばめられ、豊富な知識から練りだされたストーリーには脱帽するしか有り得ません。
その中でも特に、伏線の収束していく様は美しいと言っても過言では無い。

素晴らしい文章は、輝いて見える。

輝いている……というのはさすがに比喩ではあるのですが、そう表現しても構わないと思っています。
理路整然と整えられ、それぞれの筆者特有のセンスで練り上げられた文章というのものは、それだけ本当に美しい。
その文章だけが、他の文章から浮かび上がっているように見えるほどです。
出来るのであれば、そういった文章だけで作り上げられる本こそが、小説家の到達点なのかもしれませんが……、しかしまあ、それは「毎日が日曜日」みたいなものなのかもしれません。
休みはたまにあるからこそ有り難いものなのであり、輝いて見える文章というのも、たまにあるからこそ輝いて見えるのかも、しれませんねー。

しかしながら、この伊坂さんの描き出す物語には、そういった輝いて見える文章の割合がなかなか高い。
つまりは、素晴らしいということです。

いくら美辞麗句を並べ立てようと、最終的に行き着くところはソコです。
「小説」という媒体の見本のような、教科書のような一冊なのです。
それだけ完成度が高い。
非常に高い。
実に実に面白い。
是非ともご一読あれ。

ワタシはこの作品が、大好きだあー!

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