※ ゲームの感想は別の記事でやってます。
永遠を旅する者 ロストオデッセイ 千年の夢
重松 清
かの者は常に一人。
孤独を愛するわけじゃない、一人になりたいわけじゃない。
だけどそれでも、かの男は常に一人。
……いや、常にでは無い。
千年の時を生きる彼には、友と呼べる人間、恋人と呼べる、妻と呼べる人間がいた。
しかし彼ら、彼女らは、千年の時を生きる事が出来ない至って普通の人間である。
否応無く、一人になってしまうのだ。
帯にはこう書いてある。
彼は老いず、ただ去りゆくのみ。
彼は死なず、ただ別れるのみ。
「その寂しさ―――
あんたにわかるかい?」
分かるはずが無い。
千年。千年だ。
一体全体、彼はどれほどの死を、別れを、目の当たりにしたのであろうか。
そしてその度に、どれほど心を痛めたのだろうか。
分かろう筈が無い。
これは千年を生きた男の物語。
千年という莫大な時間に埋もれた、切なさと儚さが入り混じる僅かな時間がここに在る。
私はこの作品が、大好きです。
これはXBOX360のゲーム、ロストオデッセイの作中で語られる「千年の夢」という内容の総集編であります。
このゲームにおいて、本の内容全てが語られるのかどうかは、実際プレイしてみない限りなんともいえませんが……、もしその全てが語られるのだとしても! それでもこの作品は買いでしょう。
まとめての一気読みは、やはり本という媒体が最適、最高なのですから!
……しかし、はやくやりたいよロストオデッセイ……。
はやくかえっておいでよボクのXBOX360……。
相互リンクしました!
ありがとうございます!
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