~ ロストオデッセイ ~
漫画も、小説も、映画も、ゲームも、全て、根っこのところは同じだと思っています。
種類は違えど、「楽しさ」を追い求めているという事に、変わりは無いのです。
笑えて、泣けて、面白い。
衝撃、そして感動。
人を楽しませるというエンターテイメントには、多種多様な理が渦巻いている。
そしてこの作品は、間違いなくその理の内に在る。
以前、私はこのロストオデッセイの感想を書いた際に、この作品には「飽きさせない」ための工夫が随所に散りばめられている、と言った。
しかしそれが間違いだったことをここでお詫びしたい。
この作品にはそんな不埒な想いは混じっていない。
全ては、プレイヤーが「楽しく」プレイする為の工夫なのです。
「飽きない」というのは、その工程の副産物に過ぎないのです。
楽しければ、飽きる事が無い。
決して、飽きる事が無いから楽しいわけではないのですよね。
不満点を先に上げておくとするならば、やはりロード時間が少々長いというところ。
あと、声と口の動きが微妙にあっていなかったところ。
(もしかしたら英語版のほうに合わせたのかも)
その程度です。
と言うか、不満点とは書いたものの、ロード時間なんかは私自身、それほど気にはなりませんでした。人が言っているのを見て、ああ確かに、程度です。
この作品は本当に、「ゲーム」という形を最大限に活かしている。
従来のRPG戦闘といえば、ボス戦が少々厄介なぐらいで雑魚戦ではAボタン連打で楽勝、というイメージですが……。
しかし、そんなものははっきり言って面白くない。
作業と言ってしまってもいい。
「ゲーム」という特性を活かせていない。
今ならば、そう言うことが出来ます。
以前までならば、ああこんなもんなんだな、程度にしか思わない事でしたが、このロストオデッセイという作品を経験する事によって、「ゲーム」というものがどういうものなのか、改めて理解させられた気分です。
戦闘ひとつを取っても、面白くするための要素がぎっしりと詰まっている。
「エイムリングシステム」「壁システム」「特性」「弱点」「スキルシステム」「不死」「アクセサリー」魔法も「白魔法」「黒魔法」「呪術」「合成魔法」
時には、「魔法無し」「スキル無し」「アイテム無し」といった制限もあり、二手に分かれての行動もあったりする。
そして一番重要なのが、これだけの要素が詰まっているというのに、至極分かりやすいという事。
説明だけでは分からないかもしれないが、実際にプレイしてみればすぐに呑みこめるつくりになっている。
それでいて、戦闘バランスは絶妙。
僅差でボスに勝利した時の快感は、筆舌に尽くしがたい。
また、戦闘以外でも、やりこみ要素と呼ばれるものも充実している。
前述したエイムリングシステムで使用する「リング」収集。
DQで言う小さなメダルにあたる「木の実」集め。
直接ストーリーには関与していないが、存在する隠れボス。(あまり隠れてないが)
世界に散らばるアイテムを収集するための、トレハンメモ。
言わずと知れた「千年の夢」
面白い。面白い。非常に面白い。
さて、問題のストーリーについてですが……。
これは自分の目で確かめてほしい。
ただここで言えることがあるとすれば……、
この作品の物語にはとても強い引力があるという事です。
そしてそれはすなわち、プレイヤーを惹き込む魅力なのであり、何故そこまで魅力があるのかと言えば……やはり、それだけ面白いからという結論に行き着くわけですね。
それも、後半に近づくにつれどんどん面白さは増してゆき、終わりのほうでは一体何度鳥肌がたったことやら分かりません。
嵌ってしまうのも致し方の無い事でしょう。
だってこれほど面白いんだから!
また、この作品が出た事によって、これからのRPGのレベルも否応なく高まるんではないだろうか。
この傑作からは学ぶべきポイントというものが溢れかえっているわけですし、是非とも今後の参考にしてクオリティの高い作品を輩出していってほしいところです。
以下、ネタバレ! クリアした方のみご覧ください! してない方は、してから再度来てください! お願いしますから再度きてください! 一緒にこの想いを、共感したい!
■ネタバレ■ 注意 ■ネタバレ■
ちょ、もう、ほんと。
たった今クリアしてダーっと感想書いたわけなんですけどね。
なんですかアレ。
セスかっこよすぎじゃないですかもう。「先に行って待ってるぜ」って!
やべー、大好き!
わたしゃーもうね、カッコイイのに目が無いですからね。どんな落涙物語よりも、痺れるようなカッコイイ物語が好きな人ですからね、あの瞬間はもうほんとたまらんかったわけですよ!
カイムはカイムで、「また千年生きてみるか」って!
渋ーッ!
声も重なって、超渋カッコイイ!
それはそうと、セドも大好きです。
最初はカイムに負けず劣らずの渋カッコマン的なキャラだと思っていたんですが、第一声が「マぁマ~ッ!」って、もう衝撃通り越して愕然でしたね。だけどそれでも、セドは作中で1,2を争うほど好きなキャラです。……と言うか、ほぼ全てのキャラが自分の中で1,2を争う程に好きなキャラですね。その中でも特に……と言えば、セスとヤンセンかな。
セスが好きな理由は前述の通りですが、ヤンセンなんかはもう初登場の時からイイ味出してるなこいつって思ってましたね。
あのぼそぼそ喋ってる時とかすごい好きだ。これもうアドリブなんじゃないの?ってぐらいよく喋るし。素敵すぎる。それが最後では、もう、ねえ。すげー。
「愛の告白をしながら死ねるってぇのは」
「俺が想像してた死に方の中でも、最高だ」
細かいところは忘れたけれど、こんな感じだったはず。これはもうたまらんかった。
うおいおいおいおいちょっと待て!ってなった。
あ、ちなみに現時点でのプレイ時間は55時間程度。
実績は850ぐらいかな。
普通人の皆様のスキルは全部覚えたけれど、不死者のスキル全部は未達成。
地上の宝箱全部も未達成。と言うか、これはおそらく取らないと思う。取る努力をしようとする事が出来ないと思う……!実績ではないけれど、木の実99個もおそらく無理だ……!
あー、そういえばバックヤードも「リングの使い手」で挫折中だった。ラストガンガラなんかよりよっぽど強いよあれ。
なんか、書き出してみたら全然まだまだだなあ。
えーと、レベルはカイムが73で、不死者関係はみんな似たりよったり。
普通人のみんなは52ぐらい。
……いやいや、グランドスタッフ行く前にですね、悟りの神殿いったわけですけどね、入ったときはレベル48で、出てくるときは70って。一戦するたびにレベル上がってたからなあ。(経験地二倍があったとはいえ)
おいおい精神と時の部屋かよ!とか思っちゃいました。
あー、もう、それにしてもすてきでしたなー。
今度はどんな名作をつくってくれるのやら、今から楽しみですミストウォーカー。
私はこの作品が、大好きだ!
P.S セスとトレジャーグラスの相性良すぎ。
■ネタバレ■ 注意 ■ ネタバレ ■
はじめまして^^
はじめまして!
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